『試験に敗けない密室』 高田祟史
パズルパズルした千波くんシリーズの二冊目であり、初の中編です。
あの短編のノリそのままに中編なんて可能なのか? と思いつつ読んだのですが、密室とパズラーが綺麗にかみ合った面白い作品でした。
とはいうものの、印象は連作短編に近いかもしれません。
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- [2007/05/26 19:12]
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『漱石先生の事件簿―猫の巻』 柳広司
『吾輩は猫である』と漱石の実生活、両方をごちゃまぜにして下に敷いたライトミステリ。
『猫』の中の不思議・不自然な部分がミステリの核で、それらに論理的(?/笑)な説明がつけられてゆきます。
その絵解きには明治の歴史事情も絡んで来るなど、漱石近辺のみでは話は終わりません。
明治時代が好きな方、『猫』が好きな方、漱石自身に興味のある方には面白く読めると思います。
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- [2007/05/20 15:38]
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『さよなら妖精』 米澤穂信
ユーゴスラヴィアから留学してきた少女との出会いと、それによる自分や周囲の変化と成長を描いた青春小説。
いわゆる日常の謎のような、軽いミステリでもあります。
ユーゴスラヴィアという国の歴史や文化が作中に挿入されてくるので、ユーゴの過去をとても印象付けられました。
ただ、私にはやや知識をひけらかすような感触や登場人物の「若さ」が鼻についてしまいました。
狙って書いているものか、著者本人の若さでもあるのでしょうか。
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- [2007/05/06 10:47]
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『本陣殺人事件』 横溝正史
車井戸はなぜ軋る/黒猫亭事件 併録。
日本的密室、大変良かったです。私は好き。
風間俊六さんが良い味を出していらっしゃいました。
JETさんによる漫画版も良いです。
本陣殺人事件―他2編 / 横溝 正史
- [2007/01/27 23:54]
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『試験に出るパズル 千葉千波の事件日記』 高田崇史
千葉千波くんシリーズの第一作。短編集。
時期は4〜8月で、千波くんと八丁堀の初対面シーンからお話はスタート。
まだ一年の半分であるため、受験生たちはのんびーりとしています(笑)
相変らず世界はパズルのためにある! と言わんばかりの世界観で、とっても楽しかったですv
ロジックによるパズルがお好きな方、数学的パズルがお好きな方には全力投球オススメです。
どうにかこうにか「回答」を読まずにとけた問題がひとつふたつあったのですが、お話を読む面白さもさることながら、彼らを出し抜けた!?という快感もひとしおでした(笑)
「QED」を読んだときは日本語の使い方がときどき引っかかったのですが、こちらはぴぃくんの独特の一人称なのでそれも気にならないのが良いです(笑)
森博嗣さんの解説もぜひご一緒に。鋭くも読みやすくも面白かったです。
![]() | 試験に出るパズル―千葉千波の事件日記 高田 崇史 (2001/09) 講談社 この商品の詳細を見る |
- [2006/10/19 21:07]
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『QED 百人一首の呪』 高田祟史
『絢爛たる暗号』などに代表される百人一首の謎に迫るミステリ。
決して代表作とは言えないような句も多い百人一首。何故定家はあえてこの百種を選んだのか?
殺人事件の謎と百人一首の謎と、二つの不思議が解かれます。
やや日本語がおかしいのが気になりましたが、百人一首に対する解釈と踏み込み方は面白いです。
というか、よく思い付いて、かつ調べようと思ったものだなあ…と感嘆してしまいました(笑)
殺人事件に関しても理系の事実をかなり調べてあるようで、「なんでそんな分かりにくいダイイングメッセージを残したのか」という疑問になんとかギリギリ論理がついていたように思います。
ただ本当に日本史と百人一首(短歌)に関する事実情報の部分が多いので、どちらにも興味が無いという人にはかなり読むのが辛いのではないかと思います。
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- [2006/10/02 16:38]
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『名探偵の呪縛』 東野圭吾
『名探偵の掟』の続編長編。
小説家の主人公がある日図書館へ出かけると、気が付いたら自分が天下一探偵になっていた――というところから始まるミステリ。
今回はミステリ読者に対する踏み絵というよりも、ミステリ批判者に対する皮肉です。
前回のようなブラックユーモアがないのに主旨はあまり変わらなかった結果、ちょっと面白みが欠けてしまったように思いました。
数回の殺人事件が解決されるので、複数のトリックが見られたのが嬉しかったです。
短編を読んでいるようなお得感でした。
ただラストの纏め方がミステリ界の現状とミステリ批判者に対するお説教めいて感じられ、少々興ざめしました。
| 名探偵の呪縛 東野 圭吾 (1996/10) 講談社 この商品の詳細を見る |
- [2006/09/11 20:58]
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