『ほぼ日の就職論―はたらきたい』 ほぼ日刊イトイ新聞(企画) 

ほぼ日刊イトイ新聞さん発、「“働く”とは何か?」をまっすぐ考えてみる一冊です。
構成は、5つの対談とみうらじゅんさんによるコラム+各界の「名言」。
対談のメンバーの幅広さがさすが「ほぼ日」さんです。
人事採用のプロフェッショナルから、
しりあがり寿さんら「自営業」(?)の皆様、
トリを飾るは矢沢永吉さん。
それぞれにとって「働くこと」の意味は違っています。
しかし共通していると感じたのは、皆様、「働く」を「(辛いこともあるけど)楽しい」と捉えているということ。
同時に、お辞儀の角度や完璧な敬語? そんなものより大事なものがあるだろう!
というのがこの本のスタンスです。
「どうして下らない(と思えてしまう)尺度で計られないといけないんだ?」と感じている方、
それで就活に行き詰まってしまった方、
「綺麗ごとの本か」と切り捨てないで、『はたらきたい』を試して見て下さい。
励まされるのはもちろん、みうらじゅんさんのユニークなコラムには笑ってしまうことうけあいです。大事なことなので二回言います、笑いました(笑)

はたらきたい。はたらきたい。
(2008/03/18)
ほぼ日刊イトイ新聞

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『秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した』 越智通勝 

エンジャパン代表の越智さんが、息子さんに説いた「就職論」をまとめた本。
「秘伝」「極意」などと煽る本には私は懐疑的なほうです。これもどうせみみっちいテクニックや嘘っぽいアドバイスばかりなんじゃないの? とナメてかかってみたら意外や意外。
誠実で、具体的で、納得のできる内容ではないですか。
何しろ「こういうことを言えば面接官にウケる」とか「明るい笑顔で説明会では前列に座れ」とか小手先の話ではなく、「働くとは何か」「どのような人材が重宝されるか」という実際的な話から説き起こして下さいます。
それでいて、息子さんとの会話は会話文ですし各章ごとに小見出しとまとめがあるので非常に解りやすいです。
その場限りの就職ではなく、先を見据えた就職。会社から「受けた恩は返す」心を持つ。本当にそうだな、と思えました。
この本をもっと早く読んでいたらエンジャパンに登録して就活していたかもしれません(笑)
就活中の方、就活を控えた方は、一読して損はありません。

秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した秘伝 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した
(2004/11)
越智 通勝

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『就職迷子の若者たち』 小島貴子 

最近の若者が就職で戸惑っているのは何故か、親は子どもの就職に際してどう接していけばよいのか…などについて、その道のプロである著者が明快に話をなさっています。
学生に対する目線は優しく、でも甘くはないのだと的確に伝えてくれる暖かい文章でした。
ご本人や学生のエピソードが具体的で良いです。
諦めずに就職活動がんばろう!という気持ちになりました。オススメです。

就職迷子の若者たち (集英社新書) 就職迷子の若者たち (集英社新書)
小島 貴子 (2006/09)
集英社

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『編集者の仕事―企画提案から原稿獲得までのチェックポイント』 ジル・デイヴィス 篠森未羽訳 

アメリカ・イギリスの出版業界に通じる著者による、なりたて編集さん&編集を目指す人のための「仕事解説」本。
タイトルのとおり、企画から本の完成まで編集はどのようなところに気をつけて動くべきか、作家の心理などが解説されています。
実技的な面と共に精神的な部分もフォローしてあるのが面白いです。「こういうときはこう考えてしまうかもしれないけど、違うんだ」というような。
日本の出版業界とはシステムの違いがありそうですが、ごく基本的な部分には適応できる内容なのではないでしょうか。
個人的には、むしろこれを作家さんが読んでいたら編集さんの仕事が楽になるだろうなぁと思いました(笑)

編集者の仕事―企画提案から原稿獲得までのチェックポイント 編集者の仕事―企画提案から原稿獲得までのチェックポイント
ジル デイヴィス (2002/03)
日本エディタースクール出版部
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『働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか』 中島義道 

相性が悪かった。好きになれませんでした。
理由はいくつかあります。
理不尽を直視するとか言ってるが、まずその理不尽の定義が疑わしい。著者基準であって一般的じゃない気がする。
成功者=男性という想定を感じて不愉快でした。
論理の矛盾も多いです。
「成功者の話を聞いても意味が無い。失敗した人間の話が聞きたい」⇔自分の成功話(脱ヒキコモリ)=著者も成功者の論理で喋っていることになるのでは?
「自分の人生はなんだったのか」と思いながら死ぬのがいい⇔生に執着しないで死ぬのがいい
つか全体的に偉そうです。何様?(落ち着け)
せめて一人称でやればいいのになんで対談形式で書いたのかわからない。
「自分」を他人を模した自分が持ち上げ続けているナルシスティックさが気持ち悪い。
簡単なことをやたら難しい言葉に言い換えるのもうざい。自己顕示?
詩的な書き方も勘弁。読みやすくしたいから対談形式にしたなら簡単な言葉を選べばいいのに。鬱陶しいなー
結局言いたいのは「哲学サイコー★」「みんな無用塾においでよ★」ってことだけって気がする。肌に合わない。

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?―身近な疑問からはじめる会計学』 山田真哉 

会計学の基礎の基礎の基礎。ものっそい易しーい語り口で、会計学というより会計学を基礎に敷いて世の中見るとこんなんなっちゃいますよエッセイという感じ?
巻末の専門用語録が、基本的な内容は押さえた上で著者が噛み砕いてくれていて良かったです。
日常生活の用例で書いてくれているので、会計学をやるやらないに関わらず、読んでおくとお店側の戦略に騙されなくなりそうです(笑)●割引!とか、●人にひとり無料!の裏に隠された計算の話が個人的に目から鱗でした。だから損にならんのか…!と。
でも易しすぎて、会計学や簿記の基本を知っている人にはつまらない可能性も大です(笑)
むしろ文系で、理系に興味のある方にお勧めしたいです。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉 (2005/02/16)
光文社

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『就職がこわい』 香山リカ 

就職難の時代というが、その原因は果たして社会の側だけにあるものなのか。「就職を恐れる」若者の心理を丁寧に解説した本。
現代の若者は「自己評価が限りなく低い」のに「自分は特別」と思いたがっており、「自分だけに向けたメッセージ」を送られる(=特別感が満たされ、自分に自信が無いから動けなかったけれどもハッパをかけられることで気持ちを揮わせる)ことがなければ怖くて身動きできない、というのが主旨か。自己分析によって泥沼にはまり込む流れや、恋愛・就職などに関して真面目すぎる現代っ子、という話も。
図星なことから、自分には当てはまらないと思うことから、自分は無いけど他の人にはあるかも、と思うことからありました。こうして大学生をひとくくりに一般化してしまうのはどうかと思いますが、多かれ少なかれ同じような恐れと不安を就職活動前(中)の学生は持っているのではないでしょうか。
特に個人的に身につまされたのは親との関係。所謂パラサイトシングル現象の病理についての話ですが、親が自分のために子供を手元から話したがらず、子供がそれに引き摺られ、「自分はいらない子なのだ」と思いつつ後で後悔して親に当たるという構図が描かれています。
難しい言葉を使わない語り口が読みやすく、グラフ挿入のタイミングとわかりやすさも良いです。
就職活動へ向かう前に読んでおくと、色々なしがらみに振り回されにくくなるかもしれません。

就職がこわい (講談社+アルファ文庫 G 174-1)就職がこわい (講談社+アルファ文庫 G 174-1)
(2008/02/20)
香山 リカ

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