『玩具草子』 長野まゆみ
長野さんが子供時代に遊んだおもちゃについてのエッセイ集。
80ページ足らずの中に、セピア色をした昭和の「遊び方」が詰まっています。
万華鏡や硝子、「黒曜石の地図」「金魚玉」などそのラインナップは幻想的で美しく、長野さんの世界観にいかにも登場しそう。
うっとりするような幼少の思い出がこんなにたくさんあるなんて、と羨ましく思ってしまいました。
レトロさが素敵な挿絵についても特筆しておきたいところです。
長野さんがテーマにした玩具や文章の雰囲気を非常にうまく汲み取った挿絵です。
媚びることなく、しかし愛嬌を備えた動物や子供は、それだけでも本を手元に置きたくなってしまう魅力を持っています。
そこを見て頂きたかったので↓写真を大きめにしてみました(笑)いかがでしょう。
![]() | 玩具(おもちゃ)草子 (2002/02) 長野 まゆみ 商品詳細を見る |
- [2008/03/16 19:04]
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『あるようなないような』 川上弘美
柔らかく独特の筆致で綴られる日常エッセイ。
題材は身近にとられているのに、この方の日本語にかかると良質な短編小説を読んでいるかのような気分になります。
癖になる不思議感覚。楽しかったです。
![]() | あるようなないような (中公文庫) (2002/10) 川上 弘美 商品詳細を見る |
- [2007/05/26 19:46]
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『お嬢さん放浪紀』 犬養道子
犬養道子さんの、若い頃の海外生活をつづったエッセイ。
ものすごいタフさ、行動力に感動さえします。
舞台は欧米中心なので、欧米スキーの私には生活様式や文化批判も楽しく読めました。
お嬢さん放浪記 (1978年) / 犬養 道子
- [2007/02/21 10:43]
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『子規のココア・漱石のカステラ』 坪内稔典
エッセイ集。
既読の2冊(『子規山脈』『俳人漱石』)と紹介されるエピソードが被っていることもあるのですが、二人への優しい目線と愛が嬉しいです。
新書などに比べると語り口はとても優しく、また行間やフォントサイズにも気が使われていて読みやすいです。
子規・漱石のことを知らなくても問題なく、面白く読めるだろうと思います。
坪内先生ご本人の作品も読んでみたくなりました。
ライブラリー版あとがきとして、子規・漱石との対談も収録されています。
『俳人漱石』での対談が好きなので嬉しかったですv
| 子規のココア・漱石のカステラ 坪内 稔典 (2006/11) 日本放送出版協会 この商品の詳細を見る |
- [2007/01/14 23:14]
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『日本の名随筆25 音』 團伊玖磨
「音」に関する古今の日本人作家の随筆を集めた本。
漱石と子規の随筆が載っていたのでつい買ってしまいました。
さすがどの方も整った日本語で、音にまつわる思い出や思索、描写を広げていらっしゃいました。
時代としては明治から戦後昭和が舞台のようで、聞いたことのない音も多くありました。
今はない数々の音を想像するのも楽しかったです。
巻末には各執筆者の略歴と、この本には掲載していない音随筆ブックガイドがついていてお役立ち。
音に関する文章を読んでみたい方にお勧めです。
日本の名随筆 (25) / 團 伊玖磨
- [2006/11/12 12:22]
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『ある歴史の娘』 犬養道子
犬養毅さんの次男犬養健さんの娘さん、つまり毅さんのお孫さんである道子さんの自伝。
この前にもう1冊本当はあるのですが、こちらの方が先に手に入ったので読みました。
政界・文壇・芸術系と日本史に名前の残る人たちとの交流やエピソードと、少女「犬養道子」さんの内面的な成長が書かれています。
若い頃なら悩むよなあ、と思う自己の存在意義とか生き方について深く深く深く考えておられ、その思索の深さや行動力、前向きさに胸をうたれます。その辺りは歴史的というよりも一種哲学的です。
周りの方々が道子さんをとても大事にしていて暖かな気持ちになるのと当時に、第二次世界大戦という歴史の流れにそんな優しい人たちが押し流されて行くのが悲しくて何度も何度も泣きました。
犬養さんの血脈からはグローバルで器の大きな人材がたくさん出ているなあといつもビックリするのですが、特に道子さんは、私にとって尊敬せずにはいられない人です。
| ある歴史の娘 犬養 道子 (1995/12) 中央公論社 この商品の詳細を見る |
- [2006/07/29 11:03]
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『博物誌』 ジュール・ルナール 岸田国士訳
「にんじん」などで有名なジュール・ルナールの動物本。
色々な動物について、独特の解説っぽい文章やら掌編やらが書かれています。
「蛇」の章(?)は多分特に有名で、面白がって皆が言及している気が(笑)
起承転結がぼんやりした作品が多い気がします。なんとなーくさらーっと読めます。
一文だけ取ってみると面白い、というような文章も多く、小説の冒頭なんかに引用できそうです。
| 博物誌 岸田 国士、Jules Renard 他 (1954/04) 新潮社 この商品の詳細を見る |
- [2006/07/27 10:59]
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