『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新
数多の分野の天才少女ばかりが集められた島で起こった、密室+連続殺人事件。
天才のひとり、玖渚友の付き添いとして島へやってきた語り部の「ぼく」が、一見不可能な犯罪に挑戦する。
バイオレンスでサスペンスでミステリアスなエンタテイメントです。
可愛い女の子が好きな方、若干過剰な相互依存がお好みの方にはキャラクターだけでも楽しめるかもしれません。(正に私は後者)
祝文庫版発売。
最近比較的キャラクター造詣が「ふつう」な話を読むことが多かったので、ラノベ・漫画的なキャラクターの立ち方に一瞬ひるみました。
また、気取りとも取れる装飾過多な筆致もあまり好みとは言えず、投げずに読めるだろうかと不安になりました。
が
結論としては杞憂でした。
鬱陶しくない「ミステリアス」を描くのが上手いというか、このハコの中でこの個性的な人たちがどんな事件に巻き込まれてそれがどのように収束するのかが気になってしまってどんどん先へ進みたくなる。
アリバイや状況証拠から筋道立てた推理をしようとする様子は本格っぽくもあり、論理を綺麗に組もうと試行錯誤する部分が個人的に楽しかったです。
あと警察不介入状況の作り方が自然だったと思う&タイトルが上手い。なるほどね!
登場人物が推理小説的状況を認識していることや、三つ子に関するいーちゃんの言い分もそうですが、メタミスの要素は充分にありましたが。
影響を受けた作家=京極・上遠野・森さん
超 納 得
筆致や作風からもんのすごいわかる。
あんまり解りやすいので、この方たちを先に読んでいる・お好きな方にはちょっと不快な場合もありそうです。私は若干そうでした。あとがきや章の始め方などをあんなに上遠野さんに似せる必要はあるんだろうか…。
などと言いつつも、トータルとしては楽しく読ませて頂きました。
引き続きシリーズ制覇を目指そうと思います。
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- [2008/04/21 22:38]
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『ゆめのつるぎ―少年源の頼朝の巻』 若木未生
源頼朝を主人公にした歴史ファンタジー小説。
幼い頃から書き起こされてゆきます。
若い読者にも読みやすいよう上手に噛み砕いてありますが、きちんと調べた上で易しく書いて下さっているように思いました。
キャラクターは個性的、描写は鮮やかに印象的。
ある程度ブロークンな「時代小説」もありだろう、という方にはかなり楽しめると思います。
この後どうなってゆくのか期待大です。
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- [2007/03/18 10:58]
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『小説スパイラル〜推理の絆〜3 エリアス・ザウエルの人喰いピアノ』 城平京
『小説スパイラル〜推理の絆〜3 エリアス・ザウエルの人喰いピアノ』 城平京 070113
表題作は軽いホワイダニット。特に良くも悪くもなく普通に読めました。
ミステリとしての出来を云々する以前に、美少女に迫られてばかりの歩がちょっとギャルゲーの主人公っぽくて微妙な感じです…3冊続けて「美少女」…(苦笑)
どちらかというと外伝の方がロジカルで個人的には好きでした。
あとまどかさんのために怒る清隆にキュンなのですがあれ演技なら最低もいいとこだなーと思いました。
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- [2007/01/13 21:24]
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『小説スパイラル〜推理の絆〜2 鋼鉄番長の密室』 城平京
スクエニからコミックスの出ているスパイラルシリーズの小説番外編2冊目
文章は下手だけどトリックとロジックは良かったです。本格が好きな方にはオススメできそうです。
具体的な動機付けによって本格推理をイイ話に仕立てるのが上手いなのだと思います。
ロジカルさを失わずに情緒を盛り込んでくる感じ。
情のほうへ筆を運んでも本格で在り続けているという意味では、東野さんや伊坂さんよりよりよくその二つを両立させているかもしれません。
そして日本番長史はアホらしくて大変笑えました(笑)グッジョブ。
![]() | 小説スパイラル 推理の絆〈2〉鋼鉄番長の密室 城平 京 (2002/03) エニックス この商品の詳細を見る |
- [2007/01/12 21:22]
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『小説スパイラル〜推理の絆〜ソードマスターの犯罪』 平城京
コミックスの「スパイラル」の番外編?にあたる小説。本編(中篇)+短編2本という構成です。
コミックスは読んだことがないのですが、話はわかりました。
ミステリとしての出来も悪くなく、ミステリマニアでなくてもよめるように見せ場が作ってありますが、ロジックの部分も忘れていません。どちらかというと心理系のミステリでしょうか。
主人公のコンプレックスの形がよかったです。
著者としては短編2本の方を本格ミステリとして書きたかった模様。
「ワンダフル・ハート」は個人的にとても好きで、できることならこれ一本をもっと深くきっちり書き込んでほしかったです。ここで短編としてさらりと消化してしまうには、あまりにもったいなさ過ぎるネタでした。
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- [2006/06/13 09:44]
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『メタルバード2 《コズミック・フラワー始末記》』 若木未生
メタルバードシリーズの二作目。
カイトの二面性と、キャラ同士の相関が好きです。ラブ。
どこまでもSFらしいSFで、好きな方にはたまらないと思います。私は漢字にカタカナルビの多用があまり好きではないのでその点だけ引っかかってしまいました。
描写の仕方は個性的で適切です。ありきたりでない言葉を選んでくるのに一瞬で絵が浮かぶ、この人の日本語に感服です。
- [2006/04/24 00:07]
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『機械仕掛けの蛇奇使い』 上遠野浩平
ブギーとデュアル文庫の方のシリーズを掛け合わせたような空気。
でもブギーとは確かに微妙に繋がってますが後者は繋がってるのかどうか未確認です。
ファンタジーだからか、いつもに比べて世界観が大雑把だった気がします。ただその大雑把な中にも目新しい設定があって愛。私があんまりファンタジーを読まないせいかもしれませんがー(偏食…)
また、他の上遠野さんの作品にあるひたひたとした不気味さや怖さみたいなものが薄くて、前向きな印象を受けました。
しかしその中にもガンガンにきいてる現代官僚社会(制度)への風刺。痛烈ですわな。
微妙に解決されないまま終わった部分があったので、他作品の中へ続いていくのかどうか気になります。
皇帝君とルルドがとてもとても可愛かった。微笑ましい。
上遠野さんの書く若者の中身ってリアルで青春で好きです。
- [2005/08/02 21:24]
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